2015 ベルギーGP 決勝
・ボッタス
ピットでのあんなタイヤ装着ミス
(オプション・プライム混在)
なんてあまり見た記憶がない。不運。
・ベッテル
バーストがなければあのままグロージャンを押さえ込んだかも。
流石と思う。
が、バースト直前の走行ラインがコースからけっこう外れていて、
縁石か何かでカットしたとかもあり得ないんだろうか。
周回数的にタイヤの限界を超えていたとも思うが。
何だかんだで7位。
あれだけの後方スタートから地味に順位を上げている。
・ペレス
スタート直後の1コーナーでハミルトンを抜きかけた時は期待した。
その後は彼にしては大人しい走りだったような。
何だかもったいない気も。
・クビアト
終盤の混戦でのオーバーテイクは見事。
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1ハミルトン
4クビアト
5ペレス
6マッサ
8フェルスタッペン
9ボッタス
10エリクソン
11ナッセ
12ベッテル
13アロンソ
14バトン
15メルヒ
16スティーブンス
Rサインツ
Rリカルド
Rマルドナド
失意のアイスマン キミ・ライコネン
ライコネンの来期以降の去就が取り沙汰されている。
ライコネンの個人的なイメージは、
予選はあまり速くないが決勝で確実に順位を上げていくタイプ。
ミスの少ない抜群のコントロール力、
無茶をしない堅実な走りに絶妙なライン取りetc
技巧派なイメージがある。
(アロンソも同じようなイメージ)
だがそんな彼の最近の走りを見ていると、
F1に復帰した当初(ロータス在籍の2012~2013年)には見えていた、
走りの「キレ」のようなものに陰りが見え始めた気がする。
フェラーリ移籍以降はとにかくアンラッキーに見舞われることが多いのと、
フェラーリマシンの特性と彼のドライビングスタイルが合わないのか、
「??」
と思うようなシーンが増え、
2014年シーズンはファンとして非常に歯がゆい一年だった。
(ランキング12位というのは彼のF1キャリアで過去最低のはず。)
2015年シーズンはマシンの戦闘力が増し表彰台を狙える位置に復帰したが、
バーレーンGPの2位以外は4~8位にリタイア2回、
全てチームメイトのベッテルの後塵を拝し、
ポイントでも2倍以上の大差をつけられている。
バーレーンGP2位で見せた走りや、
ハンガリーGPでの抜群のスタートからのジャンプアップ、
これこそ彼の走りであると思うし、
走り以外でも彼のフィードバックはかなり正確と聞いた覚えがある。
彼の能力の高さは疑う余地も無い。
後は、何かが。
何かが噛み合わなければならない。
ファンとして毎戦、
固唾を飲んでその「何か」が来るのを見守っている。
ロータス在籍の2年間で獲得した表彰台回数は15。
フェラーリ在籍2年目の現時点で表彰台回数は1。
非常にシビアな数字が、
元世界王者に突き付けられている。
無冠の帝王 ニコ・ヒュルケンベルグ
つい先日のル・マン優勝が記憶に新しいが、
F1では未だ無冠、表彰台に一度も立ったことがない。
派手さは無いもののミスの少ない堅実な走りで、
戦闘力に劣るマシンでも確実にポイントを重ね、
シーズン終了時にはチームメイトに倍近いポイント差。
F1界隈でも評判が高く、
非トップチームドライバーの中では最も腕が立つとの評。
年齢的にも円熟期が近づき、
そろそろトップチームへの移籍が望まれる。
…という現状に舞い込んだフェラーリへの移籍話。
(代わりにライコネンが出るというのが前提なのは非常に悲しいが…。)
が、
どうやら移籍におけるライバル、
ボッタスの方に軍配が上がりそう。
フェラーリのドライバーが両名ともドイツ国籍というのもあり得なさそう…。
勝てる車に乗れば確実に勝てるであろうヒュルケンベルグ。
持参金が蔓延る現在のF1で、
金に頼らない彼の活躍に刮目したい。
そしてそういう彼が活躍してこそ、
人気低迷中のF1界に一石を投じることになるだろう。