失意のアイスマン キミ・ライコネン
ライコネンの来期以降の去就が取り沙汰されている。
ライコネンの個人的なイメージは、
予選はあまり速くないが決勝で確実に順位を上げていくタイプ。
ミスの少ない抜群のコントロール力、
無茶をしない堅実な走りに絶妙なライン取りetc
技巧派なイメージがある。
(アロンソも同じようなイメージ)
だがそんな彼の最近の走りを見ていると、
F1に復帰した当初(ロータス在籍の2012~2013年)には見えていた、
走りの「キレ」のようなものに陰りが見え始めた気がする。
フェラーリ移籍以降はとにかくアンラッキーに見舞われることが多いのと、
フェラーリマシンの特性と彼のドライビングスタイルが合わないのか、
「??」
と思うようなシーンが増え、
2014年シーズンはファンとして非常に歯がゆい一年だった。
(ランキング12位というのは彼のF1キャリアで過去最低のはず。)
2015年シーズンはマシンの戦闘力が増し表彰台を狙える位置に復帰したが、
バーレーンGPの2位以外は4~8位にリタイア2回、
全てチームメイトのベッテルの後塵を拝し、
ポイントでも2倍以上の大差をつけられている。
バーレーンGP2位で見せた走りや、
ハンガリーGPでの抜群のスタートからのジャンプアップ、
これこそ彼の走りであると思うし、
走り以外でも彼のフィードバックはかなり正確と聞いた覚えがある。
彼の能力の高さは疑う余地も無い。
後は、何かが。
何かが噛み合わなければならない。
ファンとして毎戦、
固唾を飲んでその「何か」が来るのを見守っている。
ロータス在籍の2年間で獲得した表彰台回数は15。
フェラーリ在籍2年目の現時点で表彰台回数は1。
非常にシビアな数字が、
元世界王者に突き付けられている。